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運命の出会い6☆~別れ~

父の車でアクターズに向かう。
その車の中で父は「お前の決断は素晴らしいと思う。俺には出来ない事だ。でもお前が思ってるほど楽じゃない。期限付きでレッスンを見てるだけなのと自分でスクールをやると言うのとは訳が違う。もしダメだと思ったら帰って来い。」と言った。
その言葉は嬉しかったが帰るつもりはなかった。

アクターズに着くとミーティングをする予定だったため、全校生徒が集まっていた。そこには昨日のコンサートのため大阪、横浜の生徒達もいた。

みんなの前で父が発表してくれるはずだった...
が、スクールに着くと父を取材するためカメラが来ていたため父はそっちに気を取られすっかり私の事を忘れてる...
一通り生徒の前で演説した父はそのまま去ろうとしていたので
耳元で「あの私の事を...」って言ったら「あ~そうだったな。お前自分でちょっと言っとけよ」

うげ。
20年アクターズにいて、辞めると言うのにそんなもんかいと寂しく思ったがまぁそういう感じには慣れていた。
仕方なく自分からみんなに「ちょっとお話したい事があります」と切り出した。200名くらいの生徒達に見つめられてた。

「アクターズを今月いっぱいで辞めます。私はどうしてもやりたい事が見つかりました。ダウン症の子供達のためのスクールをやりたい。」そしてダウン症の子達の現状、自分の思いを伝えた。

一緒にレッスンをしている横浜の生徒達はみんな泣き出した。
ざわついた。誰かが拍手をし始めた、そしてそれに続きみんなが拍手をしてくれ「アンナさんが決めた事なら応援する」と言ってくれみんな笑顔で送り出してくれた。
そしてその当時アクターズのテーマソングのようになっていた曲をみんながアカペラで歌ってくれた。みんなに囲まれ目の前で。みんなの顔が見れず目を閉じた。そして涙がこぼれた。
すごくすごく複雑な涙だった。

取材を終えた父も戻り、動揺している横浜の生徒達に話をしてくれた。私も横浜の生徒達とまず話をした。そして大阪の生徒達と話しをし、その後は声をかけてくれる生徒たち一人ずつと挨拶をした。沖縄の生徒達は男の子達をのぞいてはほとんど声をかけてこなかった。沖縄の子達とは色々な事がありすぎて、私も声をかけられずにいた。

そしてみんなが帰り、静かになったスクールで父に「じゃあ私も帰ります。ダウン症の子達のライブでみんなに自分の決めた事を伝えます。」と言うと父は「わかった。その時は俺も行くよ。俺からもちゃんと伝える。」と言ってくれた。
「色々と本当にありがとうございました。頑張ります」と最後の挨拶をした。
すると父が「まぁ別に別れじゃないから。色々とみんなで協力するよ。ただし、お前辞めた連中とはつるむなよ。お前と違って、ここを裏切って辞めた連中だから。そういう連中とつるんだらうちの生徒達が許さないから、みんなを敵にまわすぞ。
もうここに帰ってこれなくなるからな。」
と言われた。

私はうなづかず、ただ微笑んだ。
後に父のこの言葉がきっかけで私と父は絶縁状態に陥る事となる。

私「じゃあお疲れ様でした」
父「おお。じゃあな」

これが私と父の最後の別れとなった。

つづく

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